おもちゃ箱そして

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いもうとよー7

こんばんは~、マリーで~す。

うちのおばはんときたら、暑さのせいかなにか、ミスばっかりしててさあ、今日もケータイsimカードを外して確認したのはよいけれど手がすべってsimカードを落としちゃって、すぐ目の前に落ちたから簡単に見つかると思ったら無いのよね。机の脇の戸棚の下とか、とにかくどこかに紛れ込んじゃったみたいなの。あれがないと、ケータイのメモに入れてある重要なものが読めなくなっちゃうのね。あわててドコモショップに据え置き電話のほうから電話してたけど、simカード1枚で2千円以上かかるのよね。さすがにあの人がっかりしちゃってたわ。

何しろ払わなくちゃならないお金が増えて入ってくるほうは減るばっかりなのにさ、もっと気をつけて行動しないと、いつどんな災難に出会うかわからないわよ、まったく。でも今も一生懸命探しなおしてたら見つかったみたい。やれやれだわ。畳の縁に挟まっちゃってたらしいわよ。

一安心はいいけど、ほっとしたら気が抜けてお話をどう進めるんだったか忘れちゃったらしいのよ。あっちもこっちも間が抜けててほんとに困っちゃうわ。

しょうがないからさ、ここはそのまんま、あったとおりに順番に書いてくのが一番早いんじゃないの。体裁を整えてなんて考えてると話が進まないわ。ほら、今の義理のお母さんがお父さんと結婚したころだから、うちのおばはんが二十歳になったかならないかの頃を思い出さなくちゃ。

今日の話はどうもとてつもないんだけど、世の中難しいから、人が知らないだけでなんでもありなんだわさ。なにがあったのかってだけのことよ。あんまり深刻にかんがえないでよ。当事者たちにはただの過ぎてしまった思い出でしかないんだけどね。

そのころはうちのおばはんのお父さんの仕事もうまくいってたし、住んでいたお家も結構大きくて庭も広かったし、見た目は何の不自由も問題もなさそうなお家だったから、義理のお母さんも安心してお父さんと結婚したんじゃないかしら。

ところが、ところが、実はとんでもない問題があったのよね。お父さんを信じてお嫁に来てみたら、長女も次女もなにやらへんてこりんで、特に次女は昼間は部屋に籠もって出てこないで、夜、みんなが寝てしまうとこっそり出てきて、ご飯を食べたり、テレビを見たり自分だけで好き勝手に生活してたの。

もっとずっとずっと先になって、うちのおばはんもユング心理学とか言うのをちょっぴり勉強して、やっと自分と自分の家族に起こったことがどういう意味のあるものだったのかわかるようになったんだけど、その頃は何にもわからないまま、家族一同みんなが悩んでいたんだわ。まさか時代の先取りをして最先端で苦労している一家だったなんて夢にも思わないじゃないの。

まだ世の中に不登校だとか、引きこもりなんて言葉も無ければ、そういう事象も知られていなかった時代だったの。でも実の肉親ではそれがどんなに異常なことなのかも気がつかないままだったところに、外部からきた義理のお母さんが、何かがおかしいって気がついて自分も悩んで円形脱毛症になったり、階段から落ちて怪我をしたりする異変が続いて、とうとう、精神科ソーシャルワーカーの仕事ををしていた親類に相談したのよね。

あの頃の時代では仕方がなかったんだけど、みいちゃんには本当に可哀想なことをしてしまったんだわ。当時の知識ではみいちゃんの状態は、どう見ても精神病にしか見えないものだったから、そのまま、親類と親にだまされた形で数年間精神科に入院させられちゃってたの。

でもお父さんだけは毎週、毎週、必ず埼玉の病院までみいちゃんに会いに行ってたのよ。実の親となると本当にとてつもなく苦労するのよね。当人以上に親の苦労は重いんだと思うわ。

で、うちのおばはんはその頃、どうしてたんだって? それがねえ、あの人はあの人で、普通あるわけの無いようなすっごく変てこな大事件がいくつも起こってくるのに巻き込まれてアップアップしていたから、親に心配させないように実家から距離を置いてたし、みいちゃんの状況も後になってからやっと耳にしたの。時間がたって全体が見えてきてはじめてわかることっていうのがあるのよ。

今から振り返るとちゃんとそのときそこに必要な人間関係の配置ができていて、必要な方向に物事が動いていたような感じよ。親類や霜山徳爾先生、D居T郎先生、E藤S作先生、K合H雄先生、そのほか大勢の方々のさまざまなかかわりに助けられて、うちのおばはんのほうは今日まできたのよ。敵もいれば味方もいたわ。でもみいちゃんの人生はおねえちゃんとはまた違うものだったの。

時がたってあの子の状態が正しく判断されるようになったのは、世の中に不登校引きこもりなんていくらでもいる時代になってきたからなのよ。それで親類も保証人だったしあの子もやっと世間に戻って普通に生活できるようになったとき、みいちゃんが選んだ仕事が病院で散々手伝っていた介護の仕事中心の家政婦さんだったわけよ。

ま、長くなっちゃったから今日はここまででおしまいよ。ほんじゃ、またね。


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by paje1912 | 2017-03-21 13:48 | 物語